こんにちは、ミルです。
私は小さい頃から成人するまでの長い間、頭の臭いやかゆみ・フケに悩まされてきました。
当時は頭の臭いや痒みの原因がわからず、「臭いや痒みの原因は頭皮が不潔になっているからだ」と思い込み、1日に2回洗髪を行ったりしていましたが一向に頭皮の状態は改善しませんでした。
個人的に一番悩んでいたことは、頭皮に痒みがあるのでフケが出ることでした。このフケが出るという状況は思春期の私にはとても深刻な問題で、友達から「ちゃんと頭洗ってる?」と言われていたことを覚えています。ちゃんと毎日洗髪しているし、なんだったら一日2回洗ってる!けど痒いんです!!
フケって頭についていると不潔な印象を持たれるし、洋服についているとかなり目立ちます。しかし、肩についたフケって意外と自分で気づかないのでタチが悪いんですよね。
そんな頭皮の痒みと臭いの原因は、髪の毛を自然乾燥させていたことでした。
そもそもフケってなに?
フケとは古くなった頭皮の角質

フケとは頭皮から出る老廃物で肌でいうところの垢です。人間にはターンオーバーという肌の細胞が一定の期間で生まれ変わる機能が備わっています。このターンオーバーの際に、古い角質が押し出されフケとして剥がれ落ちます。
通常のターンオーバーではフケは小さく目立ちませんが、頭皮の皮脂量や常在菌のバランスが崩れるとターンオーバーが乱れてフケの量が増大します。
フケの種類
脂性のフケ
『脂性のフケはベタベタしたタイプのフケ』
- ベタベタと髪の毛にくっついていたり、髪の根本にある
- 髪を洗ってない場合に起きる。頭皮に皮脂が過剰にあると発生
- 夏や梅雨時期に多い
- 男性に多い
乾燥フケ
『乾燥フケはサラサラとしたタイプのフケ』
- 白く細かい
- サラサラとしている
- 空気が乾燥する冬に増える
かゆみの原因となること

洗髪不足
髪を洗う頻度や方法が不十分で、髪や頭皮が不潔な状態が続くと、頭皮の脂っこくなり、かゆみ、フケなどの問題を引き起こします。シャンプーは毎日する必要はなく2〜3日に1回でも大丈です。
シャンプーの頻度を調整したり、自分の髪質に合ったシャンプー製品を選して自分にぴったりの頻度を見つけましょう。
洗いすぎ
シャンプーのしすぎも痒みの原因となります。シャンプーのしすぎがよくなり理由は以下の3つ
1 乾燥とフケ
頭を洗いすぎると、髪や頭皮の天然の油分(皮脂)が過剰に取り除かれてしまいます。これが原因で頭皮が乾燥し、フケが発生することがあります。乾燥した頭皮はかゆみを引き起こすこともあります。
2 頭皮の過剰な皮脂分泌
頭を洗いすぎると、皮脂腺が「油分が足りていない」と認識し、逆に皮脂を過剰に分泌することがあります。これが結果的に、頭皮がべたつく原因になったり、ニキビのような発疹ができたりすることもあります。
3 頭皮のバランス崩壊
頭皮には健康な細菌や微生物が共生しています。過度に洗いすぎると、これらの微生物のバランスが崩れ、頭皮の健康に悪影響を与えることがあります。
頭を洗うときに爪を立てる
爪を立てて洗髪することもかゆみ、炎症の原因となる場合があります。
爪を立てて洗髪すると、頭皮に直接強い力がかかり、皮膚が傷つく可能性があります。これが続くと、頭皮にかゆみや炎症、さらには毛根のダメージを引き起こすのです。
正しい洗髪方法は、指の腹を使って優しくマッサージするように洗うこと。マッサージを行うことにより、頭皮の血行が促進され、髪の健康にも良い影響を与えてくれます。

当時は爪を立てて頭を洗ったほうが頭皮が綺麗になると思ってやっていました
頭のかゆみに対して試してみたこと
シャンプーを薬用に変更する

まず初めに行ったことは、母親が使っていたシャンプーからフケやかゆみを抑える薬用シャンプー『メリット』や『オクト』などの薬用シャンプーに変更してみました。
薬用シャンプーの効果は
・フケの予防・改善
フケやかゆみが気になる場合、薬用シャンプーは抗真菌作用や抗炎症作用がある成分を含んでいることが多く、フケの原因となる菌や皮膚の炎症を抑える効果があります。
・頭皮の脂分や汚れの除去
頭皮の過剰な皮脂や汚れをしっかりと洗浄する効果もあります。これにより、ニキビや炎症などの頭皮トラブルを予防することができます。
・かゆみの軽減
頭皮の乾燥や過剰な皮脂分泌が原因で起こるかゆみに対して、薬用シャンプーは保湿成分や抗炎症成分を含んでおり、かゆみを和らげる効果があります。
使い始めた時は、痒みやフケも減り効果を実感しましたが、慣れてくると痒みが再発し効果を感じる事ができなくなりました。
皮膚科でローションを処方してもらう。

薬用シャンプーの効果が薄れてきたので、いよいよ皮膚科に受診しました。
診断結果は「脂漏性皮膚炎」。
https://hc.mt-pharma.co.jp/hifunokoto/
- 脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)とは頭や生え際、顔面など、皮脂の分泌が盛んな部位にできる湿疹です。
- 患部は赤みがあり、やや黄色味を帯びた湿り気があるフケ、または乾燥したうろこ状のフケが出ます。
- ひどいとフケが固まって、かさぶたのようになることもあります。
- 新生児期から乳児期に見られる「乳児型」と、思春期以降の成人に見られる「成人型」があります。
ローションも初めは効果を感じました。
頭部の赤みを帯びた箇所にローションを塗ると痒みがおさまっていました。「これでやっと完治した」と思っていましたが、だんだんとまた痒みがぶり返すようになり、最終的にはイタチごっこのような状態で効果がなくなってしまいました。
髪を短くする

髪が長い場合
・熱がこもって頭がかゆくなる
・フケが髪についたままだと不潔な印象を与えてしまう
2つの理由から髪が伸びてきたら短くしていました。髪を伸ばしたくても頭の痒みと臭いが気になるので伸ばせませんでした。
髪の自然乾燥がやばい理由
髪のキューティクルがはがれやすい
髪が濡れている状態は髪のキューティクルが開いた状態。
髪のキューティクルが開いた状態というのは髪の毛が無防備な状態で、ドラゴンに斧1本で戦おうとしているもんです。早く装備を揃えましょう

髪の毛が濡れている場合の髪の毛の強度は乾いている状態の6〜7割程度で、この状態で放置していると
・髪の毛が切れやすい
・パサパサ、ゴワゴワした髪の毛になる
・常在菌が増殖、皮脂が増えて、フケが出る
という状態になってしまいます。
この状態を解決するにはドライヤーで髪を乾かすことが重要です。髪の毛をドライヤーで乾かすとキューティクルが閉じやすくなり、無防備な状態を脱却することができます。
菌の繁殖による臭いやかゆみによるトラブルが発生

髪を長時間濡れたままの状態にしておくと、頭皮の常在菌が増殖しすぎて頭のニオイや痒み、フケなどの問題を発生させます。
これは梅雨時のお風呂場と一緒の原理で、高温多湿の状態が続くとカビがどんどん発生してしまう。
頭部の常在菌が増えすぎてしまうと、頭皮の乾燥や脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)などの皮膚疾患を発症する可能性が高くなります。
また頭がかゆいので掻いているうちに爪でひっかいて、細菌が入り炎症につながる可能性もあります。

まさに私の頭の痒みの原因はこれでした。髪を濡れたまま放置していたので、雑菌が増殖して炎症を起こしていたんです。
頭皮の血行が悪化する

頭皮が冷えて血流が悪化することも、自然乾燥のデメリットとなります。自然乾燥で髪を乾かすと、頭皮から気加熱で熱を奪ってしまうのです。
頭部が冷えてしまうと、血流の阻害を受けて髪の成長に必要な酸素や栄養素が十分に行き渡らなくなり、髪のコシやハリがなくなり、薄毛の原因となってしまいます。
ドライヤーをかけることの効果

頭皮の環境を良好に保つことができる

雑菌は湿気のあるところでどんどん増殖します。頭皮が濡れている状態を早めに解消することで、雑菌の温床となる湿気を除去する事ができます。
また、ドライヤーの温風を使い頭皮を優しく乾かすことで、頭皮の気加熱による冷却を防止し、血流を促進することで栄養、酸素がいきわたり頭皮を健康な状態で保つことができます。
血行が良くなることで、髪の成長もサポートすることができます。ただし、高温すぎると逆効果なので、温度調整には注意が必要です。
髪にツヤが出る

キューティクルの状態が整っていると、光を反射しやすくなりツヤが出ます。髪を乾かしたあとに冷風を当ててあげると、髪のキューティクルがとじてツヤがでて、光沢のある髪を手に入れることができます。
最近のドライヤーには「イオン機能」や「遠赤外線機能」が搭載されているものもあり、これらは髪の静電気を抑えたり、熱ダメージを軽減する効果があります。特にイオンの効果は、髪の毛をなめらかにし、ツヤを出すために有効です。
スタイリングがしやすい

ドライヤーを使うことで、髪型を整えることができます。たとえば、カールをつけたり、ストレートにしたり、ボリュームを出したりするためには、温風を使って形を作り、冷風で固定する方法がよく使われます。
また、髪の毛の根本から乾かすようにすると寝癖がつきにくくなるので、次の日の朝の時短になります。
まとめ
髪の毛を自然乾燥させることは何のメリットもありません。
私も若い時は「男がドライヤーかけるなんて恥ずかしい」と思っていた時期もありましたが、薄毛や臭いの防止、清潔感、皮膚疾患の予防など全てにおいてドライヤーをかけた方がメリットがあります。
現在では毎日ドライヤーをするようになったので、頭皮のトラブルはほとんどなくなりました!!
教えてあげられるならば当時の自分に教えてあげたい。
『ドライヤーを毎日かけなさい』