こんにちは、ミルです。
皆さんはボルダリングをやった事がありますか?
私は以前ボルダリングに1年くらい通っていた時期があります。
ボルダリングを始めようと思ったきっかけは新しい趣味を探していた事と、ボルダリングなら楽しみながら筋肉をつけるこができると思ったからです。
テレビや雑誌で見ると、ボルダリングのオリンピック選手や上級者の方の体はバキバキでかっこいい体をしており、「壁を登っていると自然に体が引き締まっていく」という話も耳にするので、勝手にかっこいい体になっていくと思っていました。
身体はボルダリングで変わるのでしょうか?私の体験談を踏まえて解説していきます。
ボルダリングで体は変わるのか?
ボルダリングで使われる筋肉

ボルダリングは腕・胸・背中・足と全ての筋肉を使用するため動きの中で全身を鍛えることができ、その中でも特に上半身を集中して使います。具体的に使用する筋肉を見ていきましょう。
1. 腕の筋肉
前腕筋群(屈筋群、伸筋群):ホールドを握る力が重要なので、前腕の筋肉は特に使われます。長時間登る場合や、強いグリップが必要な課題では特に負荷がかかります
二頭筋・三頭筋:引きつけや押し出し動作に使われます。特に手を引き寄せるような動き(クロスムーブや引きつけ)で使われます。
2. 背中の筋肉
広背筋(ラット):ボルダリングでは体を引き上げたり、安定させたりするのに広背筋が重要です。特に引きつける動作で使われます。
僧帽筋:肩を安定させ、引き寄せる際に使われる筋肉です。特に難易度の高いムーブでは肩周りの安定性が重要です。
3. 胸の筋肉
大胸筋:押す動作や体を前に出すような動きで使われます。特に「押す」動作が必要な場合に活躍します。
4. コアの筋肉
腹筋群(特に腹直筋・腹斜筋):体を安定させ、足を持ち上げる際やムーブに合わせて体をひねる時に重要です。バランスを保つために欠かせません。
腰部(腸腰筋や脊柱起立筋):体幹を安定させ、体の向きを調整するために重要です。
5. 脚の筋肉
大腿四頭筋:特に立ち上がる際や、足を上げる際に使われます。足のポジショニングや踏み込みの際に使われることが多いです。
ハムストリングス:膝を曲げる動作や、足を引き寄せる際に使われます。脚を引き寄せて体を引き上げるときにも役立ちます。
ふくらはぎ(腓腹筋):立ち上がったり、足をピンと伸ばしたりする際に使われます。
このようにボルダリングは全身の筋肉を使うので、楽しみながら全身をくまなく鍛える事ができます。また、筋力アップに加えて、体のバランス感覚や持久力も養うこともできるでしょう。
ボルダリングを始めるといい体になれる?

ボルダリングを始めるといい体になれるかどうかは、ズバリ『その人次第!』(面白くない結果ですみません…)
どうしてその人次第なのかというと、以下の事項に左右されるからです。
- ボルダリングジムに行く頻度
- 体重を増やさないように、食事管理をしているか
- ランニングなど、その他の運動をしているか?
ボルダリングジムに行く頻度が多い・少ない
ボルダリングジムに行く頻度が月に1〜2回の人もいれば、週に2〜3回の人もいると思います。
月に1、2回ボルダリングで体を動かしてもほとんど体に変化は見られません。普段運動をしてなかった人なら、週に2〜3回ボルダリングをすると、筋肉がつき体も変化すると思います。
しかし、週に2〜3回ボルダリングするだけで、バキバキの体にはなりません。少なくとも、私はそんなに身体の変化は見られませんでした。
ボルダリングはジムに行くと2〜3時間滞在すると思いますが、一度登ると手を回復させなければならないので休憩をとる必要があるので滞在時間の割に運動する時間が短かったりします。
また、週に2〜3回ボルダリングに行っても、ボルダリングジムに行かない4〜5日は運動をしない生活ならば身体は変化しないでしょう。
ジムに行っていない時間の過ごし方が体を変化させるために重要になります。
体重を増やさないように食事管理をしているか
体を変化させるには、食事管理は切っても切り離せません。毎日運動している人でも食事が適当で、ジャンクフードやお菓子を食べている。『消費エネルギー<摂取エネルギー』だと体は変化しないのです。
逆に、全く運動しない人でも消費エネルギー>摂取エネルギーなら腹筋が6パックになります。
ボルダリングは体が軽い方が有利になる競技です。『もっと強くなりたい』『落とせない課題を落とせるようになりたい』など、食事管理をするモチベーションにつながりやすいのでダイエットには向いている競技かもしれません。
ランニングなど、その他の運動をしているか?
週に3回ボルダリングジムに行く人でも、週に4回は運動しない日ができてしまいます。ジムに行かない日はウォーキングやランニングなどの有酸素運動行うのがオススメ!!
ボルダリングで筋肉がつくことで基礎代謝が向上し、有酸素運動で脂肪を燃焼すると効率よく体を変化させる事ができます。
体が軽くなるとより難しい課題に取り組めるので、筋肉がつきやすくなります。ボルダリングをしない日の使い方を見直してみましょう。
私がボルダリングを続けられなかった理由
お金がかかる

ボルダリングは靴とチョーク(手につける粉)があればできるので安上がりに見えますが、ボルダリングは意外とお金がかかります。
ボルダリングにお金がかかる理由は何なんでしょうか?
- 会費が高い
- ボルダリングシューズが高い
- 遠征費にお金がかかる
上から順に見ていきましょう
会費が高い
ボルダリングジムの会費は1ヶ月10,000円〜12,000円くらいの価格帯が多いと思います。
料金設定はこんな感じ
2時間料 1日料金 月会費
大人 ¥2,000- ¥2,400- ¥11,000-
大学生 ¥1,800- ¥2,000- ¥ 9,000-
高校生 ¥1,800- ¥2,000- ¥ 9,000-
中学生 ¥1,800- ¥2,000- ¥ 8,000-
小中学生以下 ¥1,500- ¥1,800- ¥ 5,000-
会員登録無し(ビジター) 1日 ¥3,000-
2時間 ¥2,500-
★シューズレンタル ¥550- ★チョークレンタル ¥330-は都度払いと会費があります。http://theranchgym.com/index.html
一回あたりのビジター価格で2時間2,000円、シューズとチョークのレンタルをすると3,000円くらいでしょうか。
お小遣い制の私には、毎月1万円の会費はちょっと痛い出費でした。
ボルダリングシューズが高い
ボルダリングシューズは高いです。安い物は1万円〜。高いものは3万円します。
ボルダリングシューズは初心者のうちは1足で楽しめますが、上級者になってくると壁によって靴を変える場面も出てきます。
『垂直な壁には柔らかい靴にしよう』『外の岩ではこの靴』など課題と靴の個性を合わせて登るので、3〜4足持っている人もいます。
遠征費がかかる
ボルダリングの楽しみは、ジムを変えると新しい課題に出会えることにあります。違うジムに行けば見たことがない課題や、見たことがないような角度の壁があったりとワクワクさせられます。
まだチャレンジしたことがない課題に挑戦するために違うジムに遠征に行きたくなるんですが、違うジムに行くとまたお金がかかるのも事実。
1回の遠征でジム代、交通費、食費、と考える一度に5,000円くらいはかかります。
外岩に登りに行くとしても、交通費や食費、遠距離になると宿泊費までかかる事もあるでしょう。
ジム代と遠征費なども含めると月に2万円くらいの出費になることも。

趣味で2万はなかなかの出費。奥さんもあまりいい顔はしていませんでした‥
“時間”の問題

私にとっては“時間”の問題もボルダリングを続けられなかった要因の一つです。
“時間”の問題とは以下の2つ
- ボルダリングジムでの滞在時間が長い
- ジムが行きたい時に開いていない
ボルダリングジムでの滞在時間が長い
ボルダリングってジムの滞在時間が長いスポーツで、一回に2〜3時間滞在します。
ボルダリングを経験した方はわかると思いますが、壁を登った後は乳酸がたまって腕がパンパンになるので、休憩をいれる必要があります。休憩してまた登ってを繰り返すと、すぐに2時間くらい経過します。

休憩を取らないと落とせる課題を落とせなくなったりするので、しっかり回復して次の課題に取り組みたいです。
ジムの滞在時間が2時間で、移動も含めると約3時間。
家に帰って家事や育児をすることを考えると、平日の仕事が終わった後に時間を確保することは難しいです。
ジムが行きたい時間に開いていない
30代の子育て世代には、まとまった自由な時間が取れないことも多いと思います。
平日は仕事が終わってボルダリングに行くと帰宅が遅くなり、休日は家族で出かけたり、子供の行事など予定がたくさんあります。
私が通っていたボルダリングジムは、午後からしか開いていなかったので休日は昼からジムに行っていました。
昼から一人で出かけるのは家族に申し訳なく、妻もストレスが溜まるので、休日に1人で登りに行っても時間を気にしながら登ることになるので落ち着いて楽しめない。
一人で行くのは申し訳ないので、子供を連れてジムに行っても子供の事が気になり集中して登ることができない。
24時間営業で自分の行ける時に時間を作って行けたらよかったのですが、営業時間か決まっているので時間を作るのが難しいです。
ジムの空気が合わなかった

私がボルダリングをやめた最大の理由は「ジムの空気が合わなかった」ことです。
どのボルダリングジムにも常連さんがいて、なかなか最初は馴染むのが難しいと思います。通っていくうちに仲良くなるものだと思いますが、私は最後までジムに馴染むことができませんでした。
ジムの人と仲良くなれたらもっとハマっていたかもしれませんが、結局1年後にやめてしまいました。
ボルダリングは個人競技ですが、難しい課題に挑戦していたら「ガンバッ!!」などの周りからの応援があったり、登りきった後のハイタッチがあったりとジムで一体感がある競技です。
みんなで成長しあえる競技なので、ジムさえ合えば最高に楽しいと思います。
番外編

ボルダリングをやっていて萎えるのが『子供に負ける』『初心者に負ける』ことがあること。
ボルダリングは体重が軽い方が有利ので自分が全然できない課題を子供が簡単にクリアしたり、初心者が簡単にできてしまうということもあります。
後から始めた人にどんどん抜かれていくのは結構凹むし、自分には合ってないのかな?と悩む原因になり楽しめなくなってしました。
まとめ

私は現在はボルダリングをやめてしまいましたが、今でもボルダリングは観るのもやるのも大好きです。
ボルダリングはジムが合えば
・楽しみながら運動不足解消できる
・一人で気軽に行ける
・友達ができる
・達成感を味わえる
などたくさんのメリットがあります。
また、ボルダリングをやっている人ってオシャレな人が多く、着る服がクライミング兼用になったり小物もクライミングでも使えるものだったりと、生活の中にアウトドアの要素が入っているので個性が出てきます。
私も数年後、子供達に手が掛からなくなり時間にも余裕ができた時にまたボルダリング再開したいと思っています。