英語のやり直しを始めた30代の成功談と失敗談集

私は現在40歳。

30歳から英語の勉強を始めて、現在では仕事で外国人との打ち合わせが必要な場合は、通訳として勤務しています。

私の経歴は高卒で留学経験もなし。高校では商業科を専攻しており、大学にも行っていないため英語を勉強する必要性もなく、生まれて30年間英語を勉強した事がありませんでした。

英語を勉強しなかった割には、英語を話すことに憧れており、『英語話せるようになる方法』『英語を話せるようになる期間』等、英語を話せるようになる方法を検索したり、何となく勉強を始めて3日坊主で挫折という経験を何度も繰り返してきました。

そんな私ですが、30歳で英語を独学で勉強し始め、40歳になる現在では職場で通訳として仕事を任されるようになる事ができました。

今回はみなさんが疑問に思っていること

  • 30代で英語を勉強始めても遅くないの?
  • 英語を勉強していく上で失敗したことはある?
  • 継続する秘訣は?
  • どれくらいで英語を話せるようになるの?
  • 効果的な勉強法はある?

を解説していきたいと思います。

目次

30代で勉強を始めて英語が話せるようになるのか?30代で英語を始めるメリットとデメリット

30代で勉強を始めても英語は話せるようになります!

※『英語を話せるレベル』というのは人によって変わります。『母国語のように何のストレスもなく話せる』〜『海外旅行で最低限自分の事ができる』など。今回は『ごく簡単なメールや仕事の会話なら英語でできる』〜『ハイレベルな仕事でなければ英語で仕事ができる』レベルの話をします。

私の周りにも30代で英語を勉強始めて話せるようになった人はたくさんいます。中には40代で始めて話せるようになった人もいるので年齢は関係ないと言えるでしょう。

しかし、年齢を重ねて英語を勉強し始めるのにメリットとデメリットが存在することもまた事実です。

30歳で英語を勉強を始めるメリット

認知症の予防

『2ヶ国語以上の言語を話すバイリンガルは認知症にかかりにくい』

The most widely read and highly cited peer-reviewed neurology journalの記事によると、専門クリニックで診断された648人の認知症患者(そのうち391人はバイリンガル)の単一言語グループとバイリンガルグループで症例の比較・記録が行われ、全体として、バイリンガル患者は、モノリンガル患者よりも4.5年遅れて認知症を発症という結果になりました。

https://www.neurology.org/doi/10.1212/01.wnl.0000436620.33155.a4#letters-section

上記のような研究の結果、バイリンガルの人々において『生涯に渡り2言語を使用し続けること』が認知症の発症を遅らせるために重要な役割を果たすこともわかっています。

『2つの言語を使う』という複雑な認知活動を日常的に長年繰り返すことによって、加齢などによって脳の認知機能が低下したときに、それを補う神経を発達させたりする「cognitive reserve(認知的予備力)」が高められ、それが機能低下の開始年齢や低下速度に個人差を生じさせると考えられています。

自信アップ・カッコよくみられる


英語が話せるようになると自信がつき、カッコよくみられます。

その理由は『希少性の高さ』にあり、以下がその理由です。

・英語学習の継続率は3ヶ月で60%が挫折、一年後には10%未満しか継続できない

・『英語が話せるようになること』は努力と継続力の証明となる

・英語が話せると仕事ができる洗練された印象を与えることができる

筋トレでも同じことが言えますが、筋肉も英語力も一朝一夕で身に付くものではなく、何年も習慣化させて少しずつ習得していくものです。『外国人と英語でコミュニケーションがとれた』『英語でメールを返せた』など小さな成功体験が自己肯定感を高め、人としての魅力が向上します。

趣味や旅行の幅が広がる


英語を話せるようになると、海外旅行が楽しくなります。

個人的な経験で言えば、先日ベトナム旅行に行った際に英語の重要性を感じました。

ベトナムではベトナム語が公用語ですが、観光地では英語が通じるところが多く、現地の人とコミュニケーションをとったり、街の中に英語標記があるのでいちいち翻訳アプリを使わなくても楽しむ事ができました。

またブログを書いていて、わからない事を日本語で検索してもなかなかヒットしない場合に、英語で検索すると色々な情報にたどりつけるなどのメリットがあります。

柔軟性が増す


「常識とは18歳までに身につけた偏見のコレクションである」とアインシュタインは言っており『自分の常識はみんなの非常識」なんて言葉もあります。

例えば、物事を説明する場合、日本では『2割説明して、10割理解できる事がいいこと』で理解できない場合、『聞き手』が悪いということになります。

しかし、外国では物事を説明して相手が理解できなかった場合、『説明した人の説明の仕方が悪い』となり『話し手
』が悪いということになる国もあります。

日本での常識にとらわれて苦しい思いをしている人もたくさんいると思いますが、海外では真逆の事が常識であることもあります。英語を学ぶことによって、考え方や視点が広がり、日本の常識にとらわれない柔軟性を向上させる可能性があります。

30歳で英語を勉強を始めるデメリット

時間とエネルギーの投資が必要

英語を学ぶには時間と労力がかかります。

英語を話せるようになるまでにかかる時間は、一般的に3000時間(1日2時間勉強して約4年)が目安とされています。この時間は、スピーキングやリスニングの能力を向上させるために必要な学習時間として広く認識されています。

しかし、仕事やプライベートで忙しい30代の社会人にとって、1日○時間という学習の時間を確保することは難しいかもしれません。日々の生活の中で勉強の時間を作るのは大変ですし、集中力やエネルギーが必要です。

最初は進歩が遅く感じる

広告などで『1年で英語がペラペラになった!』『子供を海外に連れて行ったら特に勉強してないのに1年後には英語ペラペラ』など様々な情報を目にする事があります。

とりあえず『1年で英語ペラペラ』というのは信用しない方がいいですが、確かに年齢を重ねると、子どもの頃に比べて新しいことを覚えるのが難しく感じることは事実でしょう。特に言語学習は、初めのうちは思うように進まないことが多く、フラストレーションを感じることもあるかもしれません。

でも大丈夫です。成果は見えにくいかもしれませんが、後退はしていません。『〇〇で英語ペラペラ』なんてまやかしを信用せずに、一年後の成長した自分を想像して継続していきましょう。

3. モチベーションの維持が難しい

英語の勉強を始めたばかりの頃は、モチベーションを保つのが難しいことがあります。特に社会人として忙しい毎日を送っていると、「なぜ英語を学び続けているのか?」と自問自答することもあるかもしれません。最初のうちは「勉強している実感」が少ないこともあるので、挫折感を感じることもあります。

『モチベーションを維持するのが難しい』と感じる方は、オンライン英会話を取り入れるのがおすすめです。
『外国人と話した事がない自分には早すぎる』と感じる方も多いと思いますが、大丈夫。

実際に、私の英語の学び直しはオンライン英会話から始まり、オンライン英会話から始めていなければ勉強する事が面白くなくて継続できていなかったと思います。

オンライン英会話に予約したら、絶対に英語を話さなければならない25分間が始まります。マンツーマンで英語を話さなければならない状況になると、何とか知っている英語を絞り出します。レッスンが終わった後は、全然出来なかった自分と25分間頑張った自分がいます。

次の『レッスンではこの単語を使ってみよう』と小さな目標を立てる自分を見つけられるでしょう。

私が英語の学び直しで失敗した事2選

英語は勉強しなくても、外国人と話をすれば自然と英語が話せるようになると思っていた

英語の学び直しを始めた当時の私は、英語に関してこのように考えていました。

「TOEICの点数が高い人も話せないって言ってたな。日本人は恥ずかしがり屋だから話ができないんだ!!とりあえず話まくれば勝手に文法も覚えるし、語彙も増えるでしょ!!」

外国人とコミュニケーションをとっていれば自然に言語を習得できると考えていたので、私は学校で行うような『教科書を読んで基礎を理解する』勉強を全くしていませんでした。

なので『Be動詞』という言葉は知っているけど、話をする上でどのような役割を果たすのか知らない。

英語の基礎がないと、自分の言いたいことを正確に伝える事ができない』こんな当たり前のことも、以前の私は知らなかったんです。

2年間基礎的な勉強をせずにオンライン英会話で話をして、私生活では外国人の友達と遊んだりしていました。コミュニケーションは、中学校で学んだ単語で適当に文をつなぎ合わせて会話をしていました。

この2年間で分かったこと

自分の言いたい事が言えないし、相手が言っている事も理解できないのでフラストレーションがたまっていくばかり。結局地道に勉強をする事が一番の近道であることがわかりました。

『英語のシャワー』をずっと浴びていれば英語が聞けるようになる

英語のシャワーを何となく浴びていても英語は聞き取れるようになりません。

「いやいや、英語のシャワーを浴びるように勉強しろってよく言うじゃん!!」と思われるかもしれません。

その通りです。この言葉には一言足りていません!!

大事なのは『自分が理解できるレベルの英語のシャワーを浴びる』こと

私は英語のシャワーを浴びれば英語が聞き取れるようになると思っていたので、このことを盲信して1年以上自分のレベルに合っていない英語をずっと聞き続けていましたが、1年経過した後でも全く意味がわかりませんでした。(半端に継続力があるので、この事に気づくまでかなり時間がかかりました。)

わからない英語をずっと聞いていても雑音を聞いているのと同じです。難しい単語の英語のシャワーを浴びても理解できるようにはなりません。一部の天才を除いて、自分のレベルに合っていない英語のシャワーを浴びて勝手に英語耳が完成するなんて事はありません。

よく「『赤ちゃんは勉強せずに言語を習得する』という話が引き合いに出されますが、脳の発達が違う事、赤ちゃんは親から丁寧に何度も言葉を教えてもらいます。

大人は、地道に勉強して理解した方が言語習得には近道です。

大切な事なのでもう一度言います。リスニング強化に大切な事は「自分のレベルに合ったものを選ぶ!」事です。

ちょっと簡単すぎるものでもいいので、聞いてみて全ての英語が理解できるレベルのものにしましょう。

今の自分の実力がわかれば適正な教材を選ぶことができます。簡単なものから始めてみましょう。

英語の勉強を継続するコツ

朝の時間を活用する

30代の社会人は仕事やプライベートが忙しく、まとまった勉強時間をとる事が難しいと思います。英語の勉強をしようと思っても急な残業や飲み会で時間が取れないこともしばしばあるでしょう。

そんな忙しい30代におすすめなのが『朝の時間を活用して英語の勉強をする事』です。

朝の時間は急な呼び出しや友達からの誘いなど、外部からの影響を受ける事がないため時間の確保が容易になります。朝から少しでも英語に触れる時間を作ると勉強を習慣化しやすくなります。

また学習効果についても朝から勉強を行うことは効果的です。

起床後の3〜4時間は人体の集中力が最も高く、脳の活動は午前中にピークに達し、午後からは徐々に弱まっていくと言われています。

朝は脳が最も活発になる時間帯であり、この時間帯に行う活動で得られる効果は、なんと通常の約4倍!!!朝の時間帯は記憶力と思考力が向上し、作業効率も向上し、この時間は朝のゴールデンタイムと呼ばれています。

朝のゴールデンタイムに勉強すると『学習した内容が定着しやすくなる』という効果もあるので、朝は勉強するのに最適の時間と言えるでしょう。

記録をとる

英語の継続のために記録をとりましょう。

勉強した記録をとることのメリットは2つ。

1 自分の頑張りを可視化できる

2 自分のレベルがわかる

自分の頑張りを可視化できる

記録をつけることで、自分の成長を実感することができ、学習へのモチベーション向上にも繋がります。特に英語の学習は長期間に及ぶため、途中で挫折しがちな学習者にとっては、自分の努力を振り返る良い手段となります。

特に、可視化の役割が大きく、書き留めることで見落としがちな進歩を具体的に把握でき、自己評価が正確に行えるようになります。英語学習後の日々の記録があることで、他の勉強法の効果についても客観的な判断が可能となるのです。さらに、定期的に振り返りを行うことで、どれほどの成果を上げてきたのかを具体的な数値として確認できるため、次のステップへのアプローチを決める助けにもなります。

自分のレベルがわかる

英語はどれくらいで話せるようになるのか?の項で説明しますが、学習時間は自分の英語力の目安となります。

具体例をあげると『700時間勉強すれば海外旅行で最低限自分のことはできるレベル』など、学習時間=英語力となるので、時間を記録することは勉強のモチベーションを維持し、目標の指針となります。

英語はどれくらいで話せるようになるのか?

英語を話せるようになるまでにかかる時間は、一般的に3000時間(1日2時間勉強して約4年)が目安とされています。

この時間は、「スピーキングやリスニングの能力を向上させるために必要な学習時間」として広く認識されています。が、全然ピンときませんよね?

私が勉強時間と英語力の目安として参考にしている記事があるので紹介します。

エバンス愛さんの記事で実際に通訳の仕事をされている方です。

1日に何時間勉強すれば英語が上達しますか?に対する通訳翻訳者の答え

あなたが目指す英語レベルに到達するには、1日にどのくらい勉強して、それをどのくらい続けたらいいのでしょうか?

スタート地点を日本在住の平均的な社会人の「片言英会話レベル(TOEIC500点程度)」と想定して、何時間勉強したらどういう英語力が身につくのか、おおまかな到達イメージと、1日に費やす勉強時間ごとの所要年数を書いてみます。

「○時間勉強したらTOEIC○点になる」ということではなく、スコア重視の勉強をすればもっと早く到達できます。私の主観による部分も大きいので、あくまでもひとつの目安として考えてください。

なお、前もって言っておきますが、この先を読んだら心が折れるかもしれませんので、覚悟して読んでください(笑)。でも、想像するほど大変ではないので、安心してくださいね。その理由は最後に書きます。

海外旅行で自分で最低限のことができるレベル(TOEIC700点程度)

★必要な勉強時間の目安:700時間

ある程度「英語ができる」と言えるレベルの最低ラインがこのあたりです。多くの人が目標にする、「海外旅行でツアーでなくても最低限のことが自分でできるレベル」です。旅行先のホテルやレストランでは、たいていのやりとりはできます。

ただし、このレベルで海外旅行に行った人はみんな「もっと英語ができたらもっと楽しめるのにな〜!」と歯がゆい思いをします。

もう「初心者」ではありませんが、かと言って、テレビのニュース英語もほとんど分からないし、自分の言いたいことも全然上手に伝えられません。

学習者本人としては、すごく中途半端でフラストレーションがたまるのが、この「TOEIC700点レベル」です。

このレベルに達するのに必要な期間の目安(概算)

1日10分コース: 12年
1日30分コース: 4年
1日1時間コース: 2年
1日2時間コース: 1年
1日3時間コース: 8ヶ月
1日5時間コース: 5ヶ月

ごく簡単なメールや仕事の会話なら英語でできるレベル(TOEIC800点程度)

★必要な勉強時間の目安:1,000時間

英語を使って仕事がしたいと思う人がまず目指すべきレベルです。英語力が必要な仕事の応募条件として挙げられる最高レベルがTOEIC800点程度で、それ以上(900点など)を掲げている求人はほとんどありません。

ただし、このレベルだと、英語のメール処理、簡単な翻訳なら(時間をかけたら)何とかできるという程度です。

相手が多少手加減してくれれば、ネイティブと込み入っていない会話ならできますが、英語のディスカッションを正しく聞き取って自分の意見が発言できるといったことは難しいです。

このレベルに達するのに必要な期間の目安(概算)

1日10分コース: 17年
1日30分コース: 6年
1日1時間コース: 3年
1日2時間コース: 1年半
1日3時間コース: 1年
1日5時間コース: 7ヶ月

ハイレベルな業務でなければ英語で仕事ができるレベル(TOEIC900点程度)

★必要な勉強時間の目安:2,000時間

世間的には「英語を武器に仕事ができるレベル」です。英語の読み書きは、難しい英雑誌などでなければ問題ありません。英語でのコミュニケーションも、流暢ではありませんが当たり障りなくできます。

英語ニュースを聞いておおまかに理解できはじめるのが、だいたいこのレベルです。

一方で、ネイティブ同士のくだけた会話の聞き取りにはまだまだ苦労します。映画は、字幕なしで楽しむのは厳しい(大多数の人にはチンプンカンプン)です。

本人としては、スコアによる周囲の期待と自分の英語のできなさとのギャップに最も悩むレベルでもあります。

このレベルに達するのに必要な期間の目安(概算)

1日10分コース: 34年
1日30分コース: 12年
1日1時間コース: 6年
1日2時間コース: 3年
1日3時間コース: 2年
1日5時間コース: 1年半

以上は、私の経験に加えていろんな人の話や状況を総合しておおまかに目安を書きましたが、ここより先はサンプルが身近にあまりないため、私自身の事例で述べます。

なお、以下は純粋な勉強時間だけでなく、仕事での英語業務の時間も含めています。英語の会議(授業)を理解し、英語でディスカッションできるレベル

★私の通算英語学習時間:5,000時間

私がカナダ(フランス語圏ですが)にワーキングホリデーに行こうと思った頃の通算学習時間が5000時間くらいでした。

留学の手続きや面接、渡航での英語に問題はありませんでした。英語教授法の授業を現地の英語ネイティブに混じって受けましたが、授業やテストはちゃんと理解でき、ディスカッションもたくさんしました。

英語でレポートを書くのは初めてでしたが、あまり苦労なく書けました。もちろん、所々間違いがあったり、ネイティブらしい英語からは程遠い英語だったと思いますが、自分の意見をきちんと表現することはできました。

「英語の電話会議などで正確に内容を聞き取り、しっかりと自分の意見を英語で言える」という、仕事で英語が必要な多くの人が目指すスキルが身につくのは、だいたい5000時間あたりかなと思います。

このレベルに達するのに必要な期間の目安(概算)

1日10分コース: 85年
1日30分コース: 30年
1日1時間コース: 15年
1日2時間コース: 7年半
1日3時間コース: 5年
1日5時間コース: 3年

翻訳の仕事を自信を持ってできるようになったレベル

★私の通算英語学習時間:7,000時間

少し込み入った翻訳や英文メールのやりとりでも、ネイティブレベルとは言えないものの「この英語で大丈夫だろう」と自信を持ってスピーディーに翻訳の仕事がこなせるようになったのがこの頃です。

このレベルに達するのに必要な期間の目安(概算)

1日10分コース: 119年
1日30分コース: 42年
1日1時間コース: 21年
1日2時間コース: 10年半
1日3時間コース: 7年
1日5時間コース: 4年

英語に不自由しなくなったなと思えたレベル

★私の通算英語学習時間:10,000時間

読む・書く・話す・聞くの4技能のどれも一応は不自由しなくなったと思えたのはこの頃です。通訳として採用されたのもこの時くらいです。(なお、10,000時間程度の勉強時間では、通訳者としてはド素人の中のド素人レベルです)

私自身は、英語のやり直しを始めて10,000時間に到達するのに8年近くかかったので、平均したら1日4時間くらいの勉強時間だったことになります。

このレベルに達するのに必要な期間の目安(概算)

1日10分コース: 170年
1日30分コース: 60年
1日1時間コース: 30年
1日2時間コース: 15年
1日3時間コース: 10年
1日5時間コース: 6年

映画が字幕なしでも楽しめるレベル

★私の通算英語学習時間:15,000時間

「字幕なしで映画を楽しむ」は多くの人が憧れますが、これは皆さんが思ってる以上に相当ハードル高いです。「ネイティブ同士のくだけた会話のリスニングが難しい」という人は多いですが、その数倍上を行く難しさです。

これだけ時間をかけても「だいたい分かる」に過ぎず、全部は分かりません。内容によっては6割くらいしか分からない映画もあります。

ここを本気で目指すのか、その価値があるのか、考えた方がいいかもしれません。

このレベルに達するのに必要な期間の目安(概算)

1日10分コース: 255年
1日30分コース: 90年
1日1時間コース: 45年
1日2時間コース: 22年半
1日3時間コース: 15年
1日5時間コース: 9年

https://dokugakuenglish.com/

広告で流れてくるような「1ヶ月で英語がペラペラ口から出てくる」というのがいかに嘘っぱちかよく理解できます。

私も「映画を字幕なしで楽しめますか?」などと聞かれる事がありますが、「全然わかりません」自分が詳しい内容なら断片的にすこーしだけ。知らない分野なら全然ダメ。

たまに字幕を見てて、「さっきの表現省略したな」とか「こんな風に言えばいいのかー」と思ったりしますが、楽しむには程遠いレベルです。

何時間を目標に勉強すればいいのか?

1000時間程度でブレイクスルーが起きると言われているので、まずは、1日3時間、1年で1000時間を目指しましょう

私の場合は、英語のやり直しを始めて1200時間でブレイクスルーが来たのを覚えいます。ブレイクスルーがくる前は長い間停滞が続いており、正直「ブレイクスルーなんて嘘じゃないか?」と疑心暗鬼になっていました。

しかし、突然英語がクリアに聞こえだし、本当にブレイクスルーがあることを知りました。ブレイクスルーはコップの水に例えられ、コップの水がいっぱいになり溢れるように、蓄積された知識も一気に溢れだすイメージです。

ブレイクスルーは必ずくるので信じて継続しましょう。

1日何時間勉強するのか?

ある程度の上達を望む場合、1日3時間を目安に勉強しましょう。「3時間って多くない?」と思いますが、『1日3時間勉強したら、1年後には1000時間。ブレイクスルーが待っている』と思うと目標にもなるし、勉強している効果も感じやすいです。

この3時間は机の上の勉強だけではなく、家事や通勤しながら耳を使う3時間で大丈夫なので非現実的な時間ではないと思います。

あくまでも理想は3時間で、自分の生活にあった勉強時間を探しましょう。

英語学習の効果的な方法2つ

1冊の単語帳を完璧に覚える

単語帳を一冊完璧にすると世界が変わります。

単語帳を一冊完璧にするメリットは

  • 自信がつく
  • 英文が読めるようになる
  • 会話が聞き取れる、話せるようになる

単語帳を一冊完璧にするとやり終えた自信もつきますが、相手が言ってるがわかるようになったり、格段に英文が読めるようになり英語が好きになります。

新しい単語を覚えても、定期的に復習しないとすぐに忘れてしまいます。一冊完璧に単語帳を覚えるには勉強した単語を何度も復習する必要があり、何度も復習することで長期記憶に定着させることができます。

単語帳で単語を勉強するのはめんどくさいし、「こんなのやる価値あるのかな?」と感じる事もあると思います。

しかし、英語で話をしている時に語彙力が足りないと、同じ表現を多用したり、言いたいことが言えないフラストレーションを感じ、結局単語帳で勉強することになるのです。

腹を決めて1冊単語帳を完璧にしましょう!

私は『システム英単語』を一冊やり切りました!

システム英単語は例文の中に単語がのっているので、文法と単語の両方を同時に学ぶことができます。

中学英語の文法を勉強する

私が文法が苦手だった理由

  1. 実際に会話で役にたつイメージがつかなかった
  2. テキストが多すぎて何がいいのかわからない
  3. テキストで書いてある事が多すぎて何が大切なのかわからない

この3つに答えます。

文法が会話に役に立つのかわからない

文法は英語を話す上で必要不可欠。自分が言いたいことを伝えるのに役に立ちます。具体的に言うと、5文型を使いこなせるようになると、会話で自分の言いたいことがきちんと伝わるようになります。

以前は「話をしながら文型を意識するとか無理だろ 笑」と思っていましたが、高卒の私でもできるようになりました。

大切なのは、結局のところ『慣れ』です。慣れていないので、最初は自分の言いたいことを文型に当てはめることに違和感を感じます。

スポーツと一緒で初めは慣れていないのでゆっくりとしか行うことができませんが、慣れてくるとだんだん早くなってきて違和感も少なくなっていきます。言語習得もスポーツと同じなんですね。

テキストが多すぎて何がいいのかわからない

文法書を探しに本屋に行っても、たくさんありすぎて選べない。『初心者向けの〇〇』『これだけでOK』といった文法書を色々買って見ましたがどれも同じ内容でピンとくるものがありませんでした。

『文法書ってやっぱりどれも同じかなー」と思っていた時に出会ったのが

大岩のいちばんはじめの英文法です。

超基礎文法と書いてありますが、基礎が出来ていると思っている人も読んだ方がいいです。理解が深まります。

中学校の教科書がこのテキストだったら、文法で挫折する人が少なくなるんじゃないかというくらいの良書。

テキストに書いてある事が多すぎて何が大切なのかわからない

テキストに書いてある項目が多くて、『何が大切なのかわからない』ということも文法の勉強が苦手な原因の一つでした。まぁ全部大切だから書いてあるんでしょうけど‥

『大岩のいちばんはじめの英文法』は大事なところを簡潔にまとめてあり、イラストや色の使い分けでとてもわかりやすく、理解力がない私でも楽しく文法を学ぶことができました。

英語を話す時に文法を意識しながら文を組み立てる事ができるようになったのは、この本のおかげです。

まとめ

私は勉強のやり直しを始めた時にオンライン英会話からスタートしました。オンライン英会話から勉強を始めたので遠回りしたと感じますが、オンライン英会話から始めていなかったら、継続できていないかもしれません。

実践を経験してから自分に足りないものや、学ぶべきことを知るのは大切だと思います。

もしあなたが失敗しても大丈夫だと思える人なら、オンライン英会話を始めて失敗しながら学んでいくのも良い手の一つかもしれません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


reCaptcha の認証期間が終了しました。ページを再読み込みしてください。